【それって「ずるい?」】 なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか ルールメイキングの話

標準

ルールは守らなければダメだ。そう教わってきました。

ダメぜったい

ダメぜったい的な



それだけに、ちょっと前にあった、レスリングの「五輪競技から外されそうだから、ルールを変える」という発想。驚きました。

なんだ。ルールって絶対じゃないんじゃん

TPPなんかもそうですよね。「ルール作りから参画すべき」っていう議論が盛んです。

個人的には、今頃そんな話をしていても、イニシアティブが取れるとは思えないのですが。。結局初期から関わっている少数の国の国内法をベースにしたものになりそう。。

とはいえ、
  • ルールによって行動が縛られる
  • ルールに無関心なままではいると不利になっても文句が言えない
ということは言えますよね。そのことを整理した本をいただきました。

増補改訂版 なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか ルールメーキング論入門』。

増補改訂版 なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか ルールメーキング論入門

「ずるい!」と思うか「当たり前」と思うか。



献本いただいておりましたが、書評遅くなってしまってすいません<(_ _)>

本書は、『ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか』のパワーアップ版。
著者の青木さんが前作の書評を吟味し、変更すべきと考えたところを変更したものです。

一度世に出したものを、さらに改善させているのですから、完成度が高いのは想像がつくはず。

ルール作りが行われるには、

課題が発生する

ルールが変えられる

効果が現われる

こんな流れになっているのですが、こう言われると、「ルールを変えたら勝ち続けられるよね」と思いますが、そんなことはないらしい。

例えば、自動車業界。

1980年代にジャパンバッシングなんて呼ばれるほど、メーカーや関連団体がルールの変更を行いましたが、30年後の今日、彼らが勝者になっているかといわれると疑問です。

このあたりの実例は、さすがHONDAの方。情報がまとまっています。

ルール変更は、もちろん当座は変更した側に有利に働くのですが、それが「実力を高めることにはつながらない」ということを肝に銘じておかないと、保護産業ばかり作ってしまいます。

マーケティング活動も一緒で、「知ってもらう」「好かれ欲しがられる」ための活動はもちろん重要ですが、コンテンツの質を高めることも大切です。

 

特にルールメーカーになる人達(これを任せきりにしてはいけないのですけれど)は、「ルールを作る側としての原則(プリンシプル)」を持ってほしいものです。

勝ちすぎて、「優勝独占」みたいな状態を作ってしまったら、ゲームとしての面白さは失われてしまいます。
競争環境がなくなると、技術の進歩は止まってしまいますしね。

だからこそ、ルールを作る側には、
公益と社益 及び そのバランス
を考えることが求められます。

この「公益と社益」をどこまで内向き外向きとするのか。

“自分”のことばかり考えて発言するな

“業界”のことを優先しすぎるな

“産業界”の利益ばかり考えるな

“国益”ばかり目標にするな

どこまでが「私」でどこからが「公」とは立場によって変わるもの。

 

考慮範囲を拡げられる人こそ、マネジメント、リーダーとしてふさわしいのかな、なんて考えちゃいます。
範囲を拡げたうえで、公益と社益の方向性を一致させてこそ、事業主体として存在意義があるのではないでしょうか。

製品・サービスを作るように、ルールも作る。

無関心ではいられない問題。もう一度、考えてみることにします<(_ _)>

今日の一冊:増補改訂版 なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか ルールメーキング論入門

小川 晋平

About 小川 晋平

都内で、Dappsの企業を営む30歳。 ブロックチェーン、スマートコントラクトを使って 分散型の社会を作っていきます。

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